都筑区放課後等デイサービス FORTUNA 発達障害への理解②

こんにちは。都筑区放課後等デイサービス FORTUNAです。

<認知行動療法の特徴>

生活場面に生じている具体的な問題(気分、振る舞い、考え方など)に焦点を当てます。ここで言う生活場面とは、今現在何が起こっているのかがメインターゲット。出来れば、毎日、週に数回起こるような行動の方がターゲットにしやすいというのが、認知行動療法の特徴です。

また問題の原因や意味よりはむしろ問題の維持に関連する悪循環に着目するという視点です。

問題と問題とこの言葉がよく出てきますから、大切なのはご理解下さい。
問題の原因や意味は過去にあります。過去にどのような経験をしたのでしょうか?
過去の嫌な経験は頭の片隅や心のどこかに誰しもあると思います。

過去に嫌な経験をしてしまったことは取り除きたいことではあるでしょう。しかし、過去に戻ってアプローチすることはできません。それは子どもたちも同じです。

また、同じように原因(嫌な経験など)というものも必ずしも1つに集約されるわけではありません。例えば、イジメ行為があったとして、イジメがあったことが原因かもしれないし、それに対するその時の先生の対応に不満があったのかもしれません。その時の保護者の子どもに対する対応に不満をつのらせたのかもしれません。子ども自身が自分の自信のなさに強く注目してしまったのかもしれません。

先程も書きましたが、過去にはもどれませんから、過去の原因探しにこだわりすぎる必要はないのです。(「あの時、こうしていれば・・・」という反省は必要だと思いますが)

現在を見ましょう。新しい経験を通して新しい行動や思考を獲得していくことが問題の改善につながるという発想をもつことです。
今現在、どのようなサポートができるのか?あるいは今から将来にかけてどんなことが出来るのか。というところに重きを置いた方がより現実的であり、建設的です。そのことによってアプローチの選択肢も増えていくでしょう。

これまでにいろいろな悪循環や不具合に陥ってしまったとしたら、その悪循環から抜け出すためにどのようなアプローチが出来るのかを考えたとき、新しい経験を通して、新しい行動や思考を獲得しよう、身につけていこうというところが、新たな1歩になり得るのです。

私たちFORTUNAは、問題解決に向けた具体的な戦略を立て、子どもたち自身のセルフコントロール向上を目標にしています。

例えば、今まで友だちとゲームをしていて負けたら癇癪を起こしていた。⇒ 友だちが一緒にゲームをしてくれなくなった。⇒クラスに友だちが一人もいなくなった。⇒ 面白くない。寂しい。悲しい。⇒ 学校に行きたくない ⇒ 不登校

自分でこんな工夫をしたら上手くいくようになった

ゲームで負けてもグッとこらえて「負ける時もある」と考えるようになり癇癪を起こさないようにできる限り努力した。すると友だちも戻ってきてくれた。友だちが増えてきた。楽しくなった。再び登校できるようになった。

このように、「自分で工夫をすることで上手くいった」というような視点で周囲が対応を促し、サポートしていくことが重要なのです。

実際は、このように全てが上手くいくとは限りません。あくまで考え方です。FORTUNAでは保護者、学校、と連携し子どもに対してこのようなサポート体制を整えていくことを常に心掛けています。

都筑区放課後等デイサービス FORTUNA 心理担当